【鹿児島県民調査】約6割が県外居住経験あり!福岡・東京経験者が多く、マーケティングのヒントは?

みなさんこんにちは!

今回は、セルフ型アンケートツールFreesyで鹿児島県在住の男女100名を対象に実施した「過去の居住地に関するアンケート」の結果をもとに、鹿児島市場を攻略するためのヒントを探っていきます。
移住者やUターン者、そして地元で暮らし続ける方々、それぞれのインサイトに迫ります。

調査概要

  • アンケート名:鹿児島県在住者向け、過去の居住地についてのアンケート
  • 調査日:2025年4月14日
  • 対象:鹿児島県在住の20歳~99歳の男女
  • サンプル数:100名 (男性56名、女性44名)
  • 回答者属性(一部抜粋):
    • 年代:40代(24%)、50代(27%)、60代以上(33%)がボリュームゾーン
    • 婚姻状況:未婚(49%)、既婚(51%)
    • 職業:無職(29%)、会社員(正社員)(22%)、パート・アルバイト(16%)、専業主婦(13%)など
    • 世帯年収:300万~400万未満(20%)が最多

分析結果1:驚き!鹿児島県民の約6割が「県外居住経験あり」

まず注目すべきは、「あなたは1年以上鹿児島県外に住んだことはありますか?」という質問に対する回答です。

  • 鹿児島県外に住んだことがある:58% (男性 32名、女性 26名)
  • 鹿児島県内以外に住んだことはない:42% (男性 24名、女性 18名)

なんと、回答者の約6割が、過去に1年以上鹿児島県外での生活を経験していることがわかりました。これは、鹿児島県に住む多くの人が、県外の文化や価値観、ライフスタイルに触れた経験を持っていることを示唆しています。性別で見ると、男性の方がやや県外経験者が多い傾向にありますが(男性の約57%、女性の約59%が県外経験あり)、大きな差は見られませんでした。 年代別では40代以上が回答者の中心(合計84%)であり、進学や就職、転勤などで一度県外へ出て、その後鹿児島に戻ってきた、あるいは移住してきたという方が多いのかもしれません。

分析結果2:【深掘り分析】県外経験者はどこに住んでいた?福岡・東京がツートップ!

では、県外に住んだことがある方は、具体的に「どこ」に住んでいたのでしょうか?自由記述の回答を分析したところ(※複数回答可、表記ゆれ統一。「たくさん」「姶良市」など県外地名でない回答は除外。有効回答者56名、延べ回答数80)、非常に興味深い結果が見えてきました。

過去の居住地として最も多く挙げられたのは?

集計の結果、最も多く名前が挙がったのは、

  • 福岡県:14回
  • 東京都:14回

と、九州の中心都市・福岡と日本の首都・東京が同数でツートップとなりました!

その他の主な居住地

次いで多かったのは以下の都道府県です。

  • 兵庫県:5回
  • 埼玉県:5回
  • 千葉県:5回
  • 熊本県:5回
  • 大阪府:4回
  • 神奈川県:4回
  • 宮崎県:4回
  • 広島県:4回

その他、長崎県、岡山県、沖縄県なども複数回挙げられ、北は北海道、南は沖縄まで、様々な地域での居住経験があることがわかりました。

地理的な傾向:九州と関東が突出

地域別に見ると、やはり地理的に近い**福岡県(14回)**を筆頭に、熊本県(5回)宮崎県(4回)といった九州各県での居住経験者が目立ちます。同時に、**東京都(14回)**を中心に、埼玉県(5回)千葉県(5回)神奈川県(4回)といった首都圏での経験者も非常に多いことが特徴的です。また、大阪府(4回)兵庫県(5回)などの関西圏での経験を持つ方も一定数いることがわかりました。

マーケティングへの示唆:多様なバックグラウンドを持つ消費者像

このアンケート結果と、県外居住経験者の具体的な居住地分析から、鹿児島県市場をターゲットとする際に、以下の視点を持つことがより重要になると考えられます。

  1. 「県外経験者」へのアプローチ(全体の約6割)
    • 都市圏経験者のインサイト: 県外経験者の中でも、特に福岡都市圏首都圏での生活を経験した方が多いことがわかりました。これは、彼らが都市部のトレンド、多様な商品・サービス、ライフスタイルに触れてきている可能性が高いことを示唆します。洗練されたデザイン、利便性の高いサービス、新しいコンセプトの商品などが響く可能性があります。一方で、都市部の喧騒や画一的なサービスに疲れ、鹿児島ならではの温かさ、自然、地域コミュニティとの繋がりといった価値を求めてUターン・Iターンした層もいると考えられます。彼らが県外での経験を通して感じた鹿児島の魅力や課題を理解することが、マーケティングの鍵となります。
    • 多様な地域経験: 九州、関東、関西など、様々な地域での経験を持つ人がいます。それぞれの地域文化や価値観に触れた経験は、消費行動にも影響を与える可能性があります。画一的なアプローチではなく、多様なバックグラウンドを意識したコミュニケーションが求められます。
  2. 「生粋の地元民」へのアプローチ(全体の約4割)
    • 地域密着の強み: 生まれも育ちも鹿児島という層には、地域への深い愛着や知識があります。地元の文化や歴史、コミュニティとの繋がりを重視した、地域密着型のマーケティングが有効です。
    • 伝統・安定志向: 長年地元で暮らしてきた層は、変化よりも安定や慣れ親しんだものを好む傾向も考えられます。信頼性や安心感を前面に出したコミュニケーションが重要になるでしょう。
    • 地元の魅力再発見: 地元にいながらも気づいていなかった鹿児島の魅力を再発見させるようなコンテンツや体験を提供することで、新たな需要を喚起できる可能性があります。

まとめ:ターゲット像をより深く理解するために

今回の調査で、鹿児島県在住者の約6割が県外居住経験を持ち、その中でも特に福岡東京での生活経験者が多いことが明らかになりました。

マーケティング戦略を立てる際には、「鹿児島県民」という大きな括りだけでなく、

  • 県外での居住経験はあるか?どこで経験したか? (特に福岡・首都圏経験者か)
  • Uターン、Iターン、それとも生粋の地元民か?
  • どのような経緯で現在の居住に至っているのか?

といった視点を持つことで、ターゲットの価値観や潜在的なニーズをより深く理解し、効果的なアプローチを見つけることができるでしょう。今回の調査結果が、皆さまのマーケティング活動の一助となれば幸いです。

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