総務省統計局「家計調査(二人以上の世帯)」の品目別ランキング(2023〜2025年平均、都道府県庁所在市及び政令指定都市の52市)によると、鹿児島市の粉ミルクへの年間支出額は1,832円で、52市中4位です。全国平均の938円と比べると約1.95倍(+95.3%)にあたります。1位の高知市(2,039円)との差は207円、3位の徳島市(1,835円)とはわずか3円差でした。
数字で見る、粉ミルクの年間支出額ランキング

| 順位 | 都市 | 年間支出額 |
|---|---|---|
| 1位 | 高知市 | 2,039円 |
| 2位 | 名古屋市 | 1,858円 |
| 3位 | 徳島市 | 1,835円 |
| 4位 | 鹿児島市 | 1,832円 |
| 5位 | 那覇市 | 1,733円 |
| — | 全国平均 | 938円 |
| 52位(最下位) | 岐阜市 | 244円 |
出所:総務省統計局「家計調査(二人以上の世帯)品目別都道府県庁所在市及び政令指定都市ランキング(2023年〜2025年平均)」乳卵類・粉ミルク(金額)。家計調査は標本数が限られ年ごとの変動が大きいため、3年平均で比較しています。
この数字から言えること、言えないこと
言えるのは、鹿児島市の子育て世帯が、粉ミルクに全国上位の金額を支出しているという事実です。一方で、なぜ多いのかは、この統計だけでは断定できません。家計調査は支出額を示すもので、母乳との併用状況や、銘柄・価格・購入量の内訳までは分からないためです(粉ミルクは金額のみで、数量の統計はありません)。
なお、鹿児島市の公式ページによると、市内では幼稚園・保育所・認定こども園などを利用する3〜5歳児クラスの子どもと、住民税非課税世帯の0〜2歳児クラスの子どもの利用料が無償化されています(国の幼児教育・保育の無償化に基づく制度)。ただし、この制度と粉ミルクの支出額との関係は、統計からは確認できません。
地場の小売・サービス事業者が今すぐできる3つのアクション
- 主要銘柄・サイズを切らさない:ベビー用品店・薬局・スーパーでは、粉ミルクの主要銘柄と容量違いを欠品させない。需要が全国上位の水準にあるため、欠品は機会損失に直結する。
- 継続利用を前提にした施策を用意する:定期便、ポイント優遇、まとめ買い割引など、リピートにつながる仕組みを整える。あわせて、他のベビー用品との組み合わせ提案も検討する。
- 検索で見つけてもらう情報を整える:Googleビジネスプロフィールに取扱ブランドや営業時間を明記し、口コミには丁寧に返信する。産院・助産院など、最初の接点になりうる場所との連携も検討する。
子育て世帯向けの商品戦略や、地域の子育てニーズをデータで把握したい事業者の方は、カゴシマーケティングにご相談ください。公的統計に基づいた商品戦略・集客改善をご提案します。
出所:総務省統計局「家計調査(二人以上の世帯)品目別都道府県庁所在市及び政令指定都市ランキング(2023年〜2025年平均)」(総務省統計局ホームページ)、鹿児島市「保育料」
【訂正(2026年10月11日)】公開時の本文で、集計期間と順位の母集団を明記していませんでした。また、保育料の無償化を「鹿児島市が2025年度から実施」と書き、粉ミルクの支出額の背景であるかのように扱っていましたが、市の公式ページにそのような記載はなく、因果関係も統計からは確認できないため修正しました。粉ミルクの金額・順位・全国平均の数値は、総務省の一次資料と一致しています。

